ほんのり戯れ言帳
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映画「ドリーム」
- 2017/10/06 (Fri)
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さて、やっと、日本で上映された映画『ドリーム』を観てきた。
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時代は米ソの宇宙開発、有人飛行を成功させる競争が繰り広げられていた1960年初頭。
この頃は、まだまだ人種を分離する制度も色濃くあり、通える学校、バスの座席、トイレ、使用する用具類など、様々な不都合が押しつけられていた。
バージニア州ハンプトンのNASAラングレー研究所にある、西計算グループ(関連する数値を「人」が計算している)に所属している(人種によって東西にわけられている)ドロシー、メアリー、そして、幼い頃から数学の天才として才能を見いだされていたキャサリンたちは、人種、性別が足かせの中、日々を懸命に生きていた。
管理職不在の中、同じように仕事をこなすドロシーは管理職を望むが却下され、技術部門に配属となったメアリーはエンジニアを望むが、やはり規定(白人しか通えない学校での修了課程)を満たしていないと却下される。
キャサリンは、宇宙特別研究本部へ能力を買われ配属となるが、雰囲気はとげとげしい。
キャサリンの計算能力は少しずつ認められていくも、人種的な不便はついて回る。しかしそんなことに周囲は気にもかけない。不便があることさえ知らないのである。
そして、IBMコンピューターが導入されることになり「人」が行っていた計算が必要とされなくなっていく事に。
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この中で描かれている3人の女性は、それぞれが「初の~」として名前を残した人物。
彼女たちがそこにたどり着くには、当時、様々な壁が立ちはだかり、ひとつ崩してまたひとつ崩してだった。
また、白人種たちの当時の意識は人種の差別や偏見、不便を強いていることをそうは思っていないこと、それこそ当たり前のことなので空気をするように強いているのだと言うことが、終盤によく現れる。
彼女たちの才能が埋もれなかったのは、ほんの少しずつだが、才能そのものを認めて、信頼してくれる人により、諦めずにいられたこと。
そうして実質的な距離と、心の距離を一歩ずつ縮めていき、マーキュリー計画を前進させていくことが、後のアポロ計画、ディスカバリーに繋がっていく成功を大きく支えたのである。
物語の展開は、決して鬱々としておらず、テンポ良く、軽快なステップのを踏むように流れていく、だからこそ所々挟み込まれていく彼女らが置かれている状況や台詞にはっとし、印象深く残り、心をつかまれる。
鑑賞後は爽快感とワクワクで満たされる。
是非とも、彼女たちと一緒に宇宙(そら)を夢見る時間を過ごしていただきたい。
映画『ドリーム』公式サイト
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